無垢のドア、合板のドア、フラッシュのドア・・・ ドアは動き(反り)ます。
無垢ドアに比べて合板を使用したフラッシュのドアの方が動く量、反る確率は低くなりますが、これはどのようなドアにもいえることです。
そして、その原因は、環境のせいであったりドア自体のせいであったりします。
でも心配はしないでください。
全てのドアがめちゃくちゃ反るとかそういう話ではありません。
ドアというものは、「かすかに動いているんですよ」、「反る可能性がありますよ」、と言うお話です。「動き」、「反り」、「可能性」ということを皆さんに正しく知っていただきたいです。
動きについて具体的に例をいくつか挙げますと、以下のようなものがあります。
- 日中は表(裏)向きに反っているのに、夜寝て朝起きるとまっすぐに戻っている。
- 梅雨時や冬に石油暖房をつけると枠にドアが干渉する。
- ドアを強く押さないとドアノブのラッチが掛からない。
上記のように動きとは、季節の変化や気温の変化など、環境の変化により動くもので、通常は気づかないほどの0~2mm程度の本当にかすかな動き、あるいは多少のコツを必要とするのを承知の上でなら使用できる程度の2~4mm程度の小さな反り(動き)に収まります。
この程度の動き・反りはどのようなドアにも言える事で、これはある意味、許容範囲となります。
そのため、若干の不便を感じながらも使用できる範囲の動き・反りまでは不良品とはなりませんので、あらかじめご了承ください。多少の反り、干渉がでたとしても、これもまたこのドアの良い味であると理解していただき、当工房のドアをお使いください。
しかし、厄介なのが、本当に、本当にまれな確率で、とても大きな反りが出てしまうことがあるということ。
それは、数十枚~数百枚に一枚の確率、あるいはそれ以下のとても低い確率で、しかもそれは、ドア自身の問題なのか、環境の問題なのか、出るのか出ないのかすら、まったく予測ができないのです。
もちろんプロとして、みな様が快適に当工房の室内ドアをお使いいただけるように、少しでも反りにくくなるような工夫をしてドア製作をしています。それであっても、調整しても、どれだけがんばっても、使用できないほどの大きな反りが出てしまう可能性はゼロにはできないのです。
既製品・規格品のような大量生産の室内ドアであれば不具合が出ればで何度でも、何枚でも交換することが可能なのですが、オーダーメイドではそういうわけにはいきません。
なので、もし当工房で製作した室内ドアでこのような大きな反りが半年以内に出てしまった場合には、1回に限り新品に作り替えをさせていただきます。もちろん送料も当社で負担いたします。
これは既製品メーカではない手作り家具工房にできる精一杯の誠意です。
これは既製品メーカではない手作り家具工房にできる精一杯の誠意です。
2枚目も反った場合は、お客様の環境に当工房の室内ドアが適応できなかったんだとご理解(あきらめて)ください。
「そんなの納得できないよ」というお客様は、何度でも何回でも交換してもらえる、ハウスメーカーの保証の付いた普通のドアをおすすめいたします。
本当にゼロに近い確率ではありますが、万が一、閉まらなくなった場合でも、「おお、このドアなかなかいい味出てるじゃん」と、笑いながらお使いいただけるような、そんな広い心で、どうぞ当工房のドアをむかいいれてください。それが、カントリーライフ、ナチュラルライフの楽しみ方でもありますから。